目的地

11月24日。

ひらひらと風に舞う葉も、行く先を選んでいるのだろうか。右に左に翻弄されながら、勢いよく、またはゆるやかに、目指す先はあるのだろうか。行き交う人々も、導の前に立ち止まり集い、また別れ、遊具の向こうへ消えてゆく。私の目指すべき場所はどこだろう。ひらりと腰を下ろした落ち葉に問うてみる。答えはないけれど、私の目的地はあなただった。いつも上から見ていたよ。それでは、また。

陽の当たるところへ移動しよう。11月の終わりの風に体が縮こまる。すき透る薄黄色の葉から射す光線。見上げると目をチカチカとさせ、やわらかな眩しさ。まるで、頬を撫でているかのようだった。