11月30日。 考えがまとまらない。何度思い直しても、同じところから抜け出せない様は、傾いた車輪のようだ。 地下のアリの巣を迷いながら進む。答えはない矢印の先。冷蔵庫の中で、君を抱きしめることだけは間違っていないと思った。 黄色い時計が好きだと言…
11月29日。 順番という言葉を覚えたのは、きっと友達とおもちゃを取り合ったときだ。「ほら、じゅんばんだよ」そう言えることは小さい体の誇りとなった。「じゅんばんだから」我慢することも覚えた。
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