桜の散る夜

3月30日。

高速道路の橙色のランプが、目の奥にべっとりと広がる。吐き気のような、喉につかえているかたまりが膨らむ。何度眠りについても、考え直しても、胸の奥のイライラが消えてくれない。もやのようにまとわりついて、頭をぼーっとさせる。

一度自分の頭の中を、切り開いて見てみたい。きっと押し潰された意識が、まんじゅうのように詰まっているだろう。奥の方まで取り出して、丁寧に並び替えて、綺麗にして、古いものは捨ててしまいたい。